ガーデニングやエクステリア商品を扱う通販サイト「クラブエスタショップ」のショールーム兼店舗が南青山にオープンした。ドイツ・ドルマ社のドアクローザや、耐候性に優れたウッドデッキ材の他、土や肥料、園芸ハサミ、バラの苗といった商品までそろう。経験豊富なスタッフがガーデニングに関する相談に乗ってくれるのも嬉しい。

　何より見どころは、今年新しく発表されたアウトドア家具シリーズ「パティオ プティ」だ。これまでアウトドア家具というと、ヨーロッパ製の高価な家具か簡易なキャンピング用品しかなかった。同店を経営する杉田エースの杉田裕介さんは「手頃な価格で、使いやすい家具がない」という実感が、開発のきっかけになったと話す。

「ガーデニングが流行り、バリアフリー化されて、今、日本の住宅ではバルコニーやテラスが生活の場所になりつつあります。そこでお茶を飲んだりくつろいだりするのに相応しい家具を自社開発しました」。

　こだわったのは価格と収納だ。テーブルも椅子も棚も１万円前後で購入できるようにした。主に粉体塗装を施したスチールを使った家具なので、風雨の当たる場所に放置しておいても朽ちる心配はない。軽やかで機能的なデザインで、日本のバルコニーに設置しやすいサイズとなっている。

　家具を使用しないときは、テーブルの天板や椅子の背や座を折り畳むことで、非常にコンパクトにまとまるようにした。バルコニーの隅に寄せておけば、余剰スペースで洗濯物も干せる。

「ここをお客様とのコミュニケーションの拠点にしたい。住まいに関心のある人は遊びにきてほしい」と杉田さんは話す。（文／杉江あこ）