GAIA CAFE(東京都千代田)
「僕が一番美味しいと思うのは、農家のごはん。ごろごろと野菜の入った味噌汁がたっぷり出てくる、普通のごはんなんだけどね」。
東京・御茶ノ水のオフィス街のビルの谷間にある、エコロジーショップ「GAIA」。店では、有機野菜やオーガニック食材、本、生活雑貨を扱っている。18年間、店を切り盛りしてきた店長の清水仁司さんは、商品を通して作り手や食のプロと日々出会い、食の大切さを痛感している。
「この界隈で働く人たちにも、優しい味のするごはんを、週に一度でいいから食べて欲しい」。
食材売場で扱う野菜や加工品は作り手の顔の見えるものばかり。自分たちでも味わっているから自信をもって薦められる。
去年12月、店舗の3階に「GAIA CAFE」を開き、店の食材を使ったランチを始めた。座席数は12席。料理の腕をふるうスタッフの吉村彩子さんは朝6時から仕込み始め、お弁当とランチの用意をする。
「出汁は昆布と干し椎茸。野菜はどれも味がしっかりしているので、複雑な味付けはしません」と吉村さん。
ランチの「玄米プレート(1000円)」には数種類の総菜が並び、玄米ごはんと具だくさん味噌汁、デザートの果物が付く。今日は、酒粕コロッケ、ゴボウのスペアリブ、ニンジンと春菊と油揚げの黒ごま和え等々(写真)。プラス200円でオーガニック珈琲などオーダー可。本棚の本を手に、ゆっくり寛げる。 ランチは限定20食。お早めにどうぞ。
(2011年春号)