「樂翠亭美術館 特別企画展 形の素」



開催概要


会期:平成29年9月29日(金)~12月19日(火)
開館日数:71日間
会場:樂翠亭美術館
出品作家:赤木明登、内田鋼一、長谷川竹次郎

概要:

 本展は、漆芸家の赤木明登、陶芸家の内田鋼一、金工家の長谷川竹次郎によるものづくりの「作り手」たちが、心惹かれて長年集めてきたものを一堂に展覧いたします。
独自の表現世界を確立し、いまや工芸界を超え多分野において活躍する3名の作家たちには、それぞれの視点から、魅力を感じたり縁があって集まり愛蔵してきた骨董の数々があります。時代も地域も材料も多種多様で、一見して統一感のないように感じられますが、蒐集してきたものは、作家が愛でたり形を慈しむように手の中に馴染ませることによって吸収され、作家が作る「形」の素へと繋がっていきます。作家の手によって生み出された形には、愛蔵の品々に共通する空気が滲み出るように表れています。

 日本家屋の中で響き合う、ものづくりの作家たちの審美眼に見出されたコレクションをご高覧下さい。

展示室 蔵:長谷川竹次郎「昆虫(いきもの)の世界」


 尾張徳川家の御用鍔(つば)師をつとめた家系に生まれ、現在は茶道工芸の三代目を継ぐ一望斎春洸としても茶道具を制作している金工家 長谷川竹次郎氏。伝統を引き継ぐ茶道具から日々の暮らしに用いる生活道具まで、あらゆる形を生み出してきたなかに「昆虫」が息づいています。鍛金され生まれた昆虫(いきもの)たちは、金属独特の輝きを放ちながらも、その光は柔らかく、生命力に溢れた優しさを持っています。本展では、漆黒の空間である蔵のなかで密やかに息づく昆虫の世界をご高覧ください。


関連イベント(予定):
 赤木明登+内田鋼一+ゲストによるトークイベント
日時:10月21日(土) 15:00~
場所:樂翠亭美術館 第2展示室
参加費:参加無料(入館料が必要になります)
申込み方法:樂翠亭美術館へ直接予約、または電話予約にて承ります。
定員数:先着約100名

鑑賞料:一般1,000円、団体600円(10名以上)、学生400円 小学生以下無料
2F特別展示室を含む全館共通でご鑑賞いただけます。
開館時間:10:00~17:00(入館は16:30まで)休館日:水曜
お問合せ:樂翠亭美術館 〒930-0857富山県奥田新町2-27
Tel.076-439-2200
出品作品画像:ページ左、上部より

赤木明登:
「輪島塗飯椀」日本/江戸時代後期/木、漆
内田鋼一:
「ガラス碗」イラン/ササン朝ペルシア(5~06世紀)/ガラス
長谷川竹次郎:
「蝉形含玉」中国/漢時代(紀元前後)/ガラス
展示室 蔵「長谷川竹次郎 昆虫(いきもの)の世界」